御消息等

■立教開宗記念法要(春の法要)

  第24代ご門主からの『お言葉』(2013(平成25)年4月15日ご親教発布後)
 
   

  『新たな歩みを始めるよい時期』

    このたび私は本願寺住職、浄土真宗本願寺派門主を退任することにいたしました。
    1977(昭和52)年4月に就任して以来、満36年が過ぎました。明年の6月
   5日をもって、退任いたします。
    先代・勝如門主は1973(昭和48)年の本山本願寺における親鸞聖人ご誕生800年
   立教開宗750年のご法要を終え、引退をお決めになりました。
    私は、親鸞聖人750回大遠忌法要のご満座の導師をつとめることができました。
   そして、時代の変化に対応するよう宗門の組織が整えられました。10年後にはご誕
   生850年を迎えます。新たな歩みを始めるよい時期であると考えます。
    後を継ぎます新門は、すでに、築地本願寺の副住職として実務に就くばかりでなく、
   首都圏をはじめ各地を訪ね、宗門の事情への理解を深めています。新鮮な感覚と知識
   を持って任を果たしてくれることと思います。
    申すまでもなく、私は住職、門主の職務を離れましても、浄土真宗の僧侶であるこ
   とには変わりはありません。退任後もご法義繁昌のため、その務めを果たす所存です。
    宗門の行事等は1年前に準備を始める場合も少なくありません。継承が円滑に行わ
   れるよう、この時期に退任を表明することにいたしました。